監修:乳幼児栄養士 シャーロット・スターリング=リード
赤ちゃんがはじめて食べ物を口にする「離乳食」。
ワクワクする反面、「本当にこれで大丈夫?」「どう進めたらいいの?」と不安もつきものですよね。
そんなママ・パパに向けて、イギリスで人気の乳幼児栄養士シャーロット・スターリング=リードが教える「離乳のNG行動5選」をご紹介します。ちょっとした意識で、赤ちゃんの「食べる力」がぐんと伸びるかもしれませんよ。
1. 離乳食を急ぎすぎないで!
「もっと食べてほしい!」とつい焦ってしまうこともあるかもしれませんが、離乳は「赤ちゃんのペース」が大切です。
最初はスプーン1さじから。
赤ちゃんが食べることに慣れてきたら、少しずつ量や種類を増やしていきましょう。
「一歩ずつ、ゆっくりでOK!」が基本です。
2. 「食べさせなきゃ!」というプレッシャーをかけない
「あとちょっとだけ」「全部食べようね」と言いたくなる気持ち、よくわかります。
でも、赤ちゃんには自分で「お腹が空いた・満たされた」を感じる力があります。無理に食べさせると、食事がストレスになってしまうことも。
楽しい雰囲気で、「今日はどれくらい食べるかな?」と見守るスタンスでOKです◎
3. 甘いものばかりに偏らないように注意
赤ちゃんは甘みを好む傾向がありますが、だからといって甘い味ばかり与えるのはNG。
離乳初期から、野菜の苦味やお魚のうま味など、いろんな味を少しずつ体験させてあげましょう。将来の好き嫌いを減らすためにも大切なステップです。
4. 食事中はテレビ・スマホ・おもちゃはお休み
テレビをつけっぱなしにしたり、おもちゃを持たせたまま食べさせたりしていませんか?
赤ちゃんが「食べる」ことに集中できるよう、なるべく静かで落ち着いた環境を作ってあげましょう。
食べ物の見た目、におい、食感を感じることが、五感の発達にもつながります。
5. 赤ちゃんの「サイン」を見逃さないで
お口をギュッと閉じたり、そっぽを向いたり…。
赤ちゃんが「もういらないよ」のサインを出していたら、それ以上は無理に食べさせないで大丈夫。
逆に、「もっとちょうだい!」という様子なら、少し追加しても◎
赤ちゃんの気持ちを尊重することが、食への前向きな気持ちを育てます。
まとめ
離乳食は、ママ・パパと赤ちゃんが一緒に歩む「食の第一歩」。
最初はうまくいかなくても、少しずつ慣れていけば大丈夫です。
大切なのは、焦らず、比べず、笑顔で。
楽しい食卓が、赤ちゃんの「食べたい!」気持ちを育ててくれますよ。
もっと知りたい方へ
シャーロット・スターリング=リード著『The Ultimate Weaning and Toddler Cookbook(英語)』は、2025年3月6日発売。
離乳~幼児期のレシピやコツがたっぷり詰まった1冊です!